茶臼岳(ちゃうすだけ)は栃木県那須郡那須町にある標高1915mの山で、日本百名山の一つです。那須岳とも呼ばれます。紅葉の時期には、那須連山が紅く染まり、この紅葉を見に多くの人が茶臼岳に訪れます。
茶臼岳へ行く方法はいくつかありますが、中でも代表的なのはロープウェイを使う方法と「峠の茶屋」から登る方法の2つです。ロープウェイを使えば山頂駅から約1時間の登山で山頂に行けるため、山頂まで簡単にアクセスできます。峠の茶屋からですと約2時間の登山になります。
※ロープウェイと峠の茶屋の駐車場はそれほど大きくないため、紅葉の時期はすぐ満車になります。私が行った平日の金曜日朝9時半ですでにロープウェイ、峠の茶屋ともに満車でした。1.5km手前の「大丸園地」か那須の入口付近にある「道の駅那須高原友愛の森」に車を止めて路線バスで向かうのがおすすめです。
今回は「峠の茶屋」から登るコースで、茶臼岳山頂と紅葉の名所姥ヶ平(うばがだいら)を目指します。高低差約450mです。
- 峠の茶屋ー峰の茶屋跡(約50分)
- 峰の茶屋跡ー茶臼岳山頂(約50分)
- 茶臼岳山頂ー峰の茶屋跡(約35分)
- 峰の茶屋跡ー牛ヶ首(約20分)
- 牛ヶ首ー姥ヶ平(約15分)
茶臼岳登山
峠の茶屋ー峰の茶屋(約50分)
標高1462mの峠の茶屋駐車場から登山スタートです。まずは標高1725m地点にある「峰の茶屋跡」を目指します。一度登り始めると道中にトイレがないため、出発前に必ずこの駐車場でトイレを済ませておきましょう。
登山道入口すぐには石の鳥居があります。この鳥をくぐっていよいよ山の中に入っていきます。
入口からしばらくは木の階段が続きます。
約25分階段を登ると標高1610mの景色が開けた「中の茶屋跡」という場所に到着します。この場所は「峠の茶屋」と「峰の茶屋跡」のちょうど中間地点になります。ちなみに写真正面の一番高いところが茶臼岳山頂です。
反対側には山肌の綺麗な紅葉が見えます。
「中の茶屋跡」から先は木が生えてなく、見晴らしのいい景色が続きます。写真奥に見える建物が「峰の茶屋跡」です。
「中の茶屋跡」から約25分で標高1725m地点にある「峰の茶屋跡」に到着します。
振り返ると眼下には先程登ってきた道が見えます。
峰の茶屋跡ー茶臼岳山頂(約50分)
「峰の茶屋跡」からは標高1915m茶臼岳山頂を目指します。
「峰の茶屋跡」からは先程とは打って変わって、急で険しい道が多くなります。
しばらく登ると「中の茶屋跡」から見えた山肌の紅葉をさらに一望できる場所に到着します。
ここを越えると茶臼岳の登山で一番急で険しい道が待ち構えています。この道を越えると火口の縁に到着するため、ラストスパートです。
火口の縁に到着すれば、後は縁を回って反対側にある山頂を目指すだけです。今回は写真の右側から火口の縁を回って山頂に行きます(約15分)。
道中には先程までいた「峰の茶屋跡」周辺を眺められる場所もあります。こう見るとかなりの標高を登っていることを実感します。
最後にゴツゴツした岩場を進むと標高1915mの茶臼岳山頂に到着します。山頂から眺める景色はかなり絶景です。
一番山頂の場所には那須岳神社があります。
姥ヶ平ハイキング
峰の茶屋跡ー牛ヶ首(約20分)
茶臼岳山頂から峰の茶屋跡手前のこの場所まで戻ってきたら次は紅葉の名所「姥ヶ平」を目指します。まずは写真右側の道を進み、手前の牛ヶ首を目指します。
牛ヶ首までの道は高低差が小さく比較的歩きやすいです。その道中には無間地獄という硫黄が噴き出している所があります。
峰の茶屋跡から約20分歩くと牛ヶ首に到着します。ここからは先程登頂した茶臼岳山頂が見えます。
牛ヶ首ー姥ヶ平(約15分)
牛ヶ首からはいよいよ最終目標地点の姥ヶ平を目指します。写真左側に見える草木がない開けた場所が姥ヶ平です。牛ヶ首手前にある分かれ道を下に下ります。この先はずっと下り坂が続きます。
狭い道や石の階段があるので注意しながら歩きます。
牛ヶ首から約15分下ると姥ヶ平に到着します。姥ヶ平から見る茶臼岳は周りを紅葉に囲まれていてかなり絶景です。
姥ヶ平にはこの開けた場所以外にもう一つ見所があります。それがここから約5分進んだところにあるひょうたん池です。ひょうたん池には木製の橋を渡って行きます。
木製の橋を渡り切るとひょうたん池に到着します。池越しに見る茶臼岳と紅葉がかなり綺麗です。個人的には那須の紅葉の中でここが一番好きです。茶臼岳を登山する際は是非このひょうたん池にも寄ってみてください。
紅葉那須茶臼岳登山は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。